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介護職員の高齢者虐待、過去最多に 昨年度 死亡事例も8件 厚労省調査

昨年度は856件。前年度より117件増えた。虐待が要因で高齢者が亡くなったと明らかになったケースも8件あった。


相談・通報の件数が大幅に増加した。介護現場の職員による虐待について、昨年度はこれまでで最も多い2795件。前年度より405件多かった。

厚労省の担当者は介護現場で虐待が増えている要因について、「様々なことが考えられるが、虐待防止の理念が浸透して問題の顕在化が進んだことが大きい。職場でのハラスメントなど職員のストレスも課題の1つ」と説明。「2021年度の介護報酬改定で、全サービスに虐待防止措置の実施を義務付けた影響もあるのではないか。今後も防止策を強化していく」と述べた。


この調査は、全国の自治体から寄せられた報告を厚労省がまとめたもの。虐待の発生要因では、


◯ 教育・知識・介護技術などに関する問題=56.1%


◯ 職員のストレスや感情コントロールの問題=23.0%


◯ 虐待を助長する組織風土や職員間の関係の悪さ、管理体制など=22.5%


が多かった。

◆ 障害福祉職員の虐待も過去最多


このほか、障害福祉施設・事業所の職員による利用者への虐待も過去最多にのぼっている。


厚労省が20日に公表した調査結果によると、昨年度は956件。前年度より257件増加した。相談・通報の件数は4104件で、前年度より896件多かった。

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